つくしんぼ通信令和5年10月号

・インフルエンザ、新型コロナ、帯状疱疹、肺炎球菌ワクチン公費接種

当院では上記公費補助ワクチン接種を実施しております。インフルエンザワクチンは10月接種開始で、新型コロナワクチンとの同時接種も可能です。副反応の出現率は単独接種と同時接種では変わりはなく、かえって同時接種の方が免疫力が高まるそうです。同時接種が心配な方は別日での接種とします。また、インフルエンザワクチンは例年流行が1月下旬頃から3月頃となるため、11月頃の接種が推奨されてきましたが、今年はすでにインフルエンザA型の流行期に入っていますので10月中には接種を済ませた方がよいでしょう。新型コロナの流行により、皆がマスク手洗いの清潔な生活を3年以上続けたために、免疫力が極端に低下し、感染防御が効かなくなっているとされています。そのため高齢者では接種を強く推奨されています。新型コロナワクチンは当分ファイザー社の製品を使用します。

・診療所職員のユニフォーム着用について

つくしんぼ診療所では外来、往診時には患者さんが緊張して血圧が上がったりしないよう、また欧米の家庭医に倣って普段着での診療を行っておりました。患者さんが気楽に受診できるような配慮でしたが、昨今の新型コロナの流行で感染予防対策の一環として処置着での診療を行うことにしました。ご理解くださいますよう。

・帯状疱疹ワクチンの公費助成接種券は区から送られてきません

帯状疱疹ワクチンの公費助成接種券は他のワクチンと異なり、区から対象者に直接送られてきません。接種希望者は板橋区内の医療機関の窓口で接種の意思を伝え、接種券を医療機関から受け取り、必要事項を記入して接種ができます。それぞれの自治体が事業主体であるため、補助金額や2回のワクチンの接種間隔などが区によって微妙に異なります。板橋区では帯状疱疹専用ワクチン(シングリックス)は1回10000円、練馬区11000円の公費補助が受けられます。当院では板橋区民のみが公費での接種を受けられ、自己負担は1回12000円、原則2回接種ですので合計すると24000円の負担になります。他の自治体の住民の方が当院で接種を希望されると全額自己負担のため2回で44000円となります。安価な水痘ワクチンを接種する方法もありますが帯状疱疹の抑止効果は年齢が上がるほど低くなり90歳では13%程度といわれています。詳しくは主治医または窓口職員にお聞きください。    (鈩裕和)

・10月より板倉泰朋医師が金曜日も勤務することになりました