つくしんぼ通信 平成30年2月号

インフルエンザ大流行
現在インフルエンザが大山地区で猛威を揮っています。毎日朝の外来はまず5人前後のインフルエンザ疑いの方々の診療から始まります。相談室の1番から3番を隔離のために使用していますが、レントゲン室や処置室まで利用する日もあります。今年のインフルエンザはA型とB型が同時流行していることや、特にB型の症状が軽く一般のかぜと区別できない、ワクチンを接種している方も発症しているなどの特徴があります。ただしワクチンを接種している方は軽症である場合がほとんどです。自分が軽症であっても移された相手は死亡するほどの重症になることもあるので、人様に移さぬよう自宅で安静にして外部との接触を極力減らすことが大切です。インフルエンザによる死亡は関連死を含めると年間1万人以上とされています。侮らないようにしてください。出勤や登校は解熱後3日が経過したのちとするのが一般的です。解熱しても感染力が強いですから注意してください。
インフルエンザの診断は「インフルエンザ抗原迅速判定キット」を用います。一般検査では発症後6時間、抗原増幅検査では2時間ほどで検査可能となります。当院では増幅検査が可能ですので早い段階で治療が始められます。
治療には飲み薬のタミフルや、吸入薬のイナビルなどがあります。タミフルは朝夕2回内服で5日間、イナビルは1回だけ吸入します。それぞれに利点欠点がありますので医師や看護師にお聴きください。治療薬は発症後48時間以内に使用開始する必要があります。
受験生などがいる家庭では予防投与という方法もあります。家族にインフルエンザの患者が発生し感染する可能性が高い場合は治療量の半分量を予防のために使用することができます。医療保険の対象にはならないので全額自己負担となります。薬剤費は3000円ほどかかります。
感染してしまったら、マスクを常時装着してください。マスクは感染者がしなければ予防効果はありません。非感染者のマスクの装着の予防効果は10%程度とされており、患者自身の意識が感染拡大を回避するうえでとても重要と言えます。

新人外来看護師のご紹介 こんにちは 吉岡 舞です
久しぶりに外来に20歳代の看護師が登場しました。自慢は若さですが、採血の腕も大したものです。これから色々な仕事を覚えて皆様に頼りにされる看護師に育ってほしいと思います。可愛がってやってください。