つくしんぼ通信 平成30年4月号

花が咲き誇る季節になりました。4月からの医療保険改定に伴う変更事項の情報をお伝えします。

抗不安薬や睡眠薬の投薬制限が始まります
当院で、かねてより内服中止をおすすめしていた抗不安薬、睡眠薬などの薬剤について処方の制限が始まりました。日本中で中毒となる人が増えていて社会問題化しているため今回の対応となりました。もの忘れや意欲の低下、転倒骨折の誘発などの問題が指摘され続け、薬による寝たきりを減らす目的で以下の薬剤の処方制限となりました。

確実に制限対象となる薬物の例(商品名)
デパス(後発品エチゾラム、デゾラム)、レンドルミン、ハルシオン、リーゼ、ソラナックス、レキソタン、セニラン、セルシン、メンドン、メイラックス、レスミット。バランス、メイラックス、エバミール、サイレース(後発品フルニトラゼパム)、ロヒプノール、ベンザリン、ネルボン、ユーロジン、ドラールなどが対象薬剤となります。
マイスリー、アモバンなどの類似薬品の扱いについてはまだ不明です。
いずれの薬剤も3週間を越えて使用すると依存症のリスクが高まります。毎日何か月、何年と飲み続ける薬剤ではないと認識してください。これを機会にやめようと思われる方は医師にご相談ください。

皮膚のカサカサを防止するクリームやローションの処方に制限
ヒルドイド、ビーソフテンなどの商品名で皆様に人気の「ヘパリン類似物質」のクリームやローションは美容目的の処方が急増していることを受けて処方に制限が設けられました。今後は単剤での処方はできなくなります。

後発医薬品の方が支払金額が高くなる場合もあります
薬局で後発医薬品に変えたところかえって支払いが増えたとのご相談を受けることがあります。後発医薬品では薬剤費は確かに安くなりますが、薬局の調剤料は後発医薬品の方が高くなりますので患者さんの支払いがかえって増えてしまうという現象が起きることがあります。比較的安い薬剤で処方薬が少ない時は先発医薬品の方が全体の支払いが少なくて済む場合が出てくるようです。詳しくは薬局でお聞きになってください。

鈩医師 齊藤医師の4月の休診予定日
4月13日14日 鈩医師  学会のため
4月16日    齊藤医師 学会のため