つくしんぼ通信 平成30年4月号(追加版)

≪保険改定の新情報は詳しく記載し直しました≫

大久保陸洋医師と荒畑和美理学療法士が新しい仲間として加わりました
鈩医師が当分豊島病院に出向するため、月曜日の午後の外来を大久保陸洋医師が担当します。またしばらくの間火曜日の午前の外来も担当します。大久保医師はこれまで主に往診を担当していました。優しい髭親父です。荒畑和美理学療法士は鈩医師と都立老人医療センターで勤務し、本来ならば立ち上げに加わって欲しかった人材ですが事情があって遅れ馳せの参加となりました。これまた温和な人柄です。主に訪問のリハビリを担当します。鈩医師の月曜日の午後以外の外来はこれまで通り変更はありません。

抗不安薬、睡眠薬の投薬制限の詳細が明らかになりました(精神疾患は対象外)
当院で、かねてより内服中止をおすすめしていた抗不安薬、睡眠薬などの薬剤について処方の制限が始まりました。日本中で中毒となる人が増えていて社会問題化しているため、今回は精神疾患を有さない人で単なる不眠で漫然と処方を受けている人が対象となりました。もの忘れや意欲の低下、転倒骨折の誘発などの問題が指摘され続け、薬による寝たきりを減らす目的で以下の薬剤の処方制限となっています。
制限対象となる薬物の例(商品名)
デパス(後発品エチゾラム、デゾラム)、レンドルミン(後発品ブロチゾラム、ソレントミン)、ハルシオン(後発品トリアゾラム、ハルラック)、リーゼ、ソラナックス、レキソタン、セニラン、セルシン、メンドン、メイラックス、レスミット。バランス、メイラックス、エバミール、サイレース(後発品フルニトラゼパム)、ロヒプノール、ベンザリン、ネルボン、ユーロジン、ドラール、マイスリー、アモバンなどが対象になります。
いずれの薬剤も3週間を越えて使用すると依存症のリスクが高まります。今回は1年を越える処方が行えないというところに落ち着きましたが、これを機会にやめようと思われる方は医師にご相談ください。

肺炎球菌ワクチンの公費補助による接種について
65歳以上の方で対象年齢の方には板橋区より公費補助による接種の問診票が送られてきています。肺炎の約半分が肺炎球菌によるもので発症すると重症化し死に至る場合もあるため公費で補助して発病を抑止しようとするものです。なにかのきっかけで免疫力が低下すると肺炎を発症しやすくなり、特に高齢者では重症化しやすい傾向にあります。現在公費で受けられるワクチンは23価ワクチンといわれ、5年毎に追加接種が必要になります。公費補助は受けられないものの、長期に免疫力を維持できるタイプのワクチン(以前は小児のみの適応だった13価ワクチン)も現在では大人でも使用可能になっており、本人の意向に沿って選択することができます。接種費用は13価ワクチンが23価ワクチンの5割増し程度ですが複数回接種が1回で済むメリットがありそれぞれのお考えで選んでください。詳しいことは当院医師にお聞き下さい。        鈩編集しました