つくしんぼ通信 平成30年8月号

9月8日土曜日の外来時間の短縮について
当日は医師が講習会受講のため、10時30分をもって外来時間を終了とさせていただきます。大変重要な講習のためご理解ご協力をお願い申し上げます。

9月15日土曜日の外来は齊藤未央医師が担当します
鈩医師は恒例の被災地当番のため、当日は東京を離れております。従って15日の外来を齊藤医師が代診します。尚齊藤医師も15日午後から同じく被災地に出向きますので、16日までの間、訪問診療を受けている方々への緊急訪問は吉野医師が担当します。ただし、鈩、齊藤医師の緊急時電話はこの間も通じますので相談は可能です。

猛暑により脱水症状(熱中症もほぼ同義)を呈する人が増えています
立ちくらみ、めまい、頭痛、食欲低下、酷いだるさ、極度の火照りはその兆候かもしれません

熱中症(脱水症状)で救急搬送されたり、医療機関で点滴などの処置を受ける方が急増しています。症状が進むと意識障害をきたし、亡くなる方もいらっしゃいます。近隣でも2組のご夫婦が相次いで亡くなったと報道されています。今年は熱中症関連死が数千人に及ぶとされています。特に予備力の乏しい高齢者は少しの水分喪失で脱水するのに、暑さに対する感覚が低下していて、40度の気温でも寒く感じたりします。クーラーもつけず、長袖にカーディガンまで着込んだ方々をしばしば目にしますが、発汗は続いているうえ、水分の摂取が少ないのですぐに脱水してしまいます。水分補給が大切ですが暑い中で汗を掻いているようなら体液の組成に近い「経口補水液」が水を保持し症状を早く回復させます。大塚製薬の「OS1」が有名ですがこの暑さで欠品しているようです。他にも森永などが同様の製品を出していますので薬局などで尋ねてみるとよいでしょう。自宅で作る時は小さじすりきれ3杯の砂糖と、すりきれ1杯の塩を500mlの水に溶かしたもので代用できます。ちょっと塩っぽいので、冷やしたりちょっと柑橘を絞って味付けすれば飲みやすくなります。往診先で私は大丈夫と豪語しながら足元がよたついていたり、呂律が回らない方がいらっしゃいます。自分では気付き難いようです。
アルコール飲料は利尿作用があっておしっこが増えるうえに、アルコールを分解する際に水が消費され脱水をきたしやすくなります。ビアガーデンで脱水して倒れるようなことが起こります。恥ずかしいので注意しましょう。また緑茶などカフェインの多い飲料は同じく利尿がついて体から水が奪われてしまうことがあります。また多くの糖質を含んだ飲料も利尿を加速する場合があり脱水の予防には適しません。