つくしんぼ通信 平成31年4月号

皆様への感謝状
つくしんぼ会で東北震災後8年間継続してきた復興支援活動は地元からの要請で規模を縮小しながらも今後も続けていくことになりました。これまでの活動で、休診などで皆様にご迷惑をお掛けしたこと、医師の不在でご不安を与えてしまったことなどお詫び申し上げます。また、これまで皆様から頂戴した夏冬のお心遣いなどは被災地での活動や物資の提供、被災児童の就学援助などの一部に使わせていただきました。ありがとうございます。暖かなつくしんぼ会利用者の皆様の有形無形のご協力でつくしんぼ会の活動は継続できたものと感謝しております。被災した地域もやっと平穏を取り戻して地元自治体などから感謝状が届き始めました。協力してくださった皆様への感謝も含まれているものと感じています。診療所の受付の脇に掲示してまいりますのでご覧ください。今年も8月から9月と来年1月にかけて数日間休診をお願いすることになります。できるだけご不便をお掛けしないよう調整させていただきますがご理解くださいますよう、これまでもこれからもご協力よろしくお願いします。

5月のゴールデンウィークの営業について(4月30日は休日当番で22時まで診療)
今年は即位の礼などにより4月27日から5月6日までの10連休が予定されています。当院では連休半ばの4月30日(火)、5月1日(水)、5月2日(木)外来診療を実施します。但し4月30日は板橋区の休日診療当番(午前9時から午後10時まで13時間外来が開いています)に指定されているため、診療が休日扱いになり受診費用が数百円高くなります。ご承知おきください。5月1日と2日については通常平日診療として追加の費用は求めません。但し処方箋を持ち込まれる薬局については10連休を取るところもあり予め確認しておかれることをお勧めします。また薬局においては休日扱いの調剤料を求められることもあります。近隣薬局では松野薬局が当院の外来に合わせて夜間営業するほか、日大前にも24時間営業の薬局があり受診される方には当日ご案内いたします。

鈩医師4月27日(土)の休診と代診のお知らせ
4月27日土曜日の外来は鈩医師学会出張のため休診となります。斎藤医師が代診いたします。

当院を代表する2大巨頭が退職します
つくしんぼ会のケアマネ部門を牽引してきた安田力ケアマネと、外来の顔であった井出貴子が3月、4月に当院を離れ新天地へ羽ばたくことになりました。皆様に暖かく見守られたことは二人にとってかけがえのない経験となったと思います。ありがとうございました。

4月より睡眠薬と抗不安薬の処方規制が始まりました
これまでもご案内しておりました通り、4月より睡眠薬とか抗不安薬として処方されている薬剤の処方規制が始まりました。これらの薬は転倒や認知症を増加させ結果的に寝たきりが増えるということで処方に慎重になるよう言われ続けてきました。私の経験では寝たきりの約1割は薬剤誘発性と考えています。これらの薬は神経の伝達を抑えて興奮を鎮め睡眠を誘いますが、筋の緊張や知的活動も抑えられるため心身の様々な機能に影響を与えてしまいます。そこで処方を適正に行うように指導がなされてきました。しかし一向に処方が減る気配がなく今回の処方規制となりました。この種の薬を常用していると遮断された神経伝達を回復させようと大量の神経伝達物質が分泌されるようになり、薬をやめた途端過剰な刺激が伝達され、興奮や不眠、焦燥などのいわゆる離脱症状が出る場合があります。これは麻薬や覚醒剤などを止めるときの症状と基本的には同じでこれらの薬剤が「合法ドラッグ」などといわれる所以です。睡眠薬などを長く内服している方は減薬を勧めてもいろいろ理由をつけて自分は人と違って薬が必要であることを語り続けます。これが依存症と言われる状態です。依存症は3週間連用すると生じてくる可能性があるといわれています。漫然とのむ薬ではないことを承知しておいてください。

肺炎球菌ワクチンの現行公費補助制度の延長が決まりました
肺炎球菌ワクチンの半額公費補助制度は時限立法であったため平成30年度で終了し、65歳時に1回に限りの公費補助となる予定でしたが3月20日、当分現行の5歳刻みの接種が可能な制度を継続していくことになりました。補助対象薬剤はこれまで通りニューモバックスという商品名のものだけで、最近大人まで適応拡大されたプレベナーは対象外となっています。補助対象のニューモバックスはカバーできる菌種は多いものの免疫は長続きせず5年ごとの再接種が必要になります。公費補助は1回限りですので2回目からは都度8000円が必要になります。それに比べプレベナーは体に免疫を学習させるタイプですので、頻回注射は必要なくほぼ生涯免疫を維持できます。最も効果的接種方法としてニューモバックスを接種して半年前後を目安にプレベナーを注射するのがベストとされています。これにより生涯強力な免疫を獲得できるとされています。少々ややこしい制度ですが、65歳で最初の公費補助の予診票が送られてきて、その年度中に予防接種を受ければ補助は終了、受けなければ次は70歳時にまた予診票が送られてきます。ただし時限立法のためいつ制度が終了になるかわかりませんので、早めに接種を済ませておいたほうがお得です。体の調子が良い時に予診票をご持参ください。接種者が集中しない限り常時ワクチンを在庫していますのでいつでもお申し出ください。来院前に一報くだされば在庫状況の確認ができます。