つくしんぼ通信 令和4年新年号

ジェネリック医薬品の生産停止に伴う医薬品の供給不足、欠品について

以前より当院ではジェネリック医薬品(後発医薬品)の品質について警鐘を鳴らしていましたが、小林化工による水虫の飲み薬に誤って睡眠薬を混入させて交通事故などが発生していた件が明るみに出て、ジェネリック医薬品のメーカーに調査が入りました。ところが、この調査で不適切事例が多数発見され、出荷停止処分を受けるジェネリック医薬品メーカーが続出しました。そのため先発品メーカーに増産要請がなされましたが、国のジェネリック誘導策で先発品の市場規模は数十%に落ちており、品質の良い先発品も需要に追いつけず欠品することになりました。小林化工を含め何社かは今後生産を取りやめることが予定されており、影響は2年以上続くとされています。ジェネリック医薬品は有効成分が先発品と同じですが、その他の添加物や製法が異なるため効果の出現に差があったりします。そういった理由でわたしどもの診療所では以前からジェネリック医薬品はできるだけ採用しないようにしてきました。院内でお渡しするジェネリックは信頼度の高いオーソライズドジェネリック(後発医薬品ではあるものの、先発品のメーカーが製法を全面開示して同等の品質の製品としているもの)のみを使用しています。院内に在庫している医薬品には不安のあるジェネリックはありませんのでご安心ください。

今回、医薬品の供給が滞る状態となったため、場合によって薬局からの処方薬が製品変更になったり薬局への支払いが前回と異なったりするようなことが起こっていますのでご注意ください。

今ジェネリック医薬品に対する信頼が揺らぎ、先発品を希望される方が増えていますが、当院で処方箋にその旨の希望を記載しても薬局に先発品の在庫がない場合があり意向に沿えないこともありますのでご了承ください。

新型コロナの3回目ワクチンはきっちり8か月以上経過した人から接種

新型コロナウイルスのワクチンの3回目の接種が1月から始まります。板橋区に問い合わせたところ、2回目接種の日付からきっちり8か月、例えば6月15日に2回目を接種した人は、翌年の2月15日以降でなければ接種を認めないそうです。またまた混乱を招くややこしいお話ですが皆様のお手元にこれから届く接種券に2回目の接種日が記載されていますので、そこから8か月が過ぎた後に予約をお願いします。今のところ当院での接種にはファイザー社製ワクチンが使用される予定です。どうしても早く接種したい方は板橋区などが設置する集団接種会場でモデルナ社製のワクチンを接種いただくことになります。ご了承ください。