つくしんぼ通信令和5年5月号

新型コロナウイルスワクチンについてファイザー社製ワクチンの国からの供給が止まりました。5月18日より当院の接種に当たって、モデルナ社製を使用します。ご了承ください。

7月より帯状疱疹ワクチンの公費補助が始まります。

幼いころ感染した水疱瘡のウイルスは水疱瘡が治まった後も、神経細胞の中に生き続けています。水疱瘡に対する免疫力が十分ある間はウイルスも大人しくしています。50歳を越えた辺りから水疱瘡に対する抗体が減ってきますので、神経細胞の中のウイルスが活発に動き出すことがあります。これによる一連の症状を呈するものを帯状疱疹と呼び、神経の走行に沿って水泡を形成し、激しい痛みを伴う疾患です。帯状疱疹を生ずる部位が顔面神経や内耳神経領域であると、顔面神経麻痺や難聴、めまいなどを生ずる可能性があります。(ラムゼイ・ハント症候群)また、部位に関係なく共通して生ずる水泡が難治性の潰瘍を作ったり、激しい痛みが生涯続く場合もあって、厄介な病気です。

そうしたこともあって、今年7月からワクチンの公費補助が開始されます。ワクチンには2種類あって、水疱瘡のワクチンを1回接種するものと、帯状疱疹の専用ワクチンを2回接種する方法があります。水疱瘡のワクチンは安価(約8000円補助額4000円)ですが70歳を越えると効果が減弱するという欠点があります。帯状疱疹専用ワクチンは高価(2回で合計約44000円補助額板橋区20000円練馬区22000円)ですが高齢になっても効果が変わらないという長所があります。選択はそれぞれの事情でお願いします。有効期間は10年弱と考えてください。

新型コロナウイルスワクチンの接種を行っています

ワクチン接種は外来時間中に行います。特別な接種枠は設けませんので、定期的に受診されている方は外来受診のタイミングで接種できます。その他の方も都合の良い日と時間を当院受付とご相談ください。ワクチンは国からの供給の都合で当分はモデルナ社製となります。基本的にはどこの接種会場、医療機関でもファイザーの在庫が無くなり次第モデルナ社製に変更になります。モデルナとファイザーの交互接種は10倍以上の効果があるとの複数の報告があります。

6月から板橋区住民健診が始まります

住民健診が始まります。空いていれば外来時間内で実施予定ですが、十分な時間を取るために毎週水曜日の午後に健診用の特別枠を設けます。ご利用ください。