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つくしんぼ通信 令和2年7月号


H1N1インフルエンザの中国での流行に関して
報道によれば中国で豚が媒介するインフルエンザの流行が確認されたとのことです。2009年に流行したメキシコ由来の新型豚インフルエンザもH1N1型で全世界で28万人の死亡者を出しています。今回はまだヒトからヒトへの感染は確認されておらず養豚業者への豚からヒト感染が確認されているのみです。今後、変異株が出現しヒトからヒトへの感染がおこるようになると猛威を振るう可能性があります。H1N1株は1918年アメリカ合衆国で発生し全世界で最大1億人が命を落としました。これはスペイン風邪と呼ばれました。H1N1の始原株とされています。第一次世界大戦の時だったためアメリカは情報統制し、報告したスペインの名前が付けられました。不名誉なかわいそうな出来事でした。今年トランプ大統領が「武漢風邪」と言って中国を非難しましたが過去にはアメリカが同様な立場で非難されても仕方がないこともあったのです。おまけに1918年当時の世界人口は18億人ほどですから想像を絶する死亡率でした。スペイン風邪は1919年まで3度の大流行を繰り返しました。その後1977年になって旧ソ連の細菌研究所に保管されていたH1N1インフルエンザウイルスが外部に漏れ出し2008年シーズンまで毎年季節性インフルエンザとして流行を繰り返しました。そのためソ連カゼと呼ばれ恐れられました。感染者数や死亡者数は今の新型コロナウイルスをはるかにしのいでいます。但し現在はインフルエンザについては抗原検査や治療薬投与が迅速に行えるようになっていてコロナほどの社会的混乱を招くことはないでしょう。ただし、同時流行となると医療機関の立場からはコロナもインフルエンザも症状の区別が付きにくく、治療法の確立していないコロナとして初期対応する必要があり、現場は相当混乱するものと思います。考えるだけで頭が痛みます。同時流行を避けるため今年はインフルエンザワクチンの早期接種が推奨されています。10月にはさっさと済ませましょう。

板橋区区民健診が8月17日(月曜日)から実施されることになりました
8月17日より板橋区住民健診が実施されることになりました。健診の「受診券」は8月上旬に郵送配布されます。今回は10月には新型コロナの第2波が予想されていることや、10月から始まるインフルエンザワクチンの早期接種が今年は推奨されていることなどから10月以降は健診実施は困難と思われます。実際には8月と9月の2か月間が実施期間になるでしょう。今年に限り、新型コロナ感染防止の観点から、健診は通常の外来時間以外の専用時間帯に行います。健診を希望される方は必ず予約をお願いいたします。健診専用時間帯については別途ご案内します。

*訪問診療を受けておられる方へお願い
今年は新型コロナウイルス流行のため区民健診について外来特別枠を設けて実施します。そのため医師の勤務調整が困難になっており、8月、9月については訪問医師が変更になる可能性があります。状況をご理解いただきご協力くださいますようお願い申し上げます。また、訪問診療を受けておられる方は順次在宅で健診を実施いたしますので外来にいらっしゃる必要はありません。

当院で新型コロナウイルス抗体検査を始めました
当院では抗体検査ができます。検査には微量の血液を検体として用い、約20分で結果が得られます。抗体検査の陽性者は症状の有無にかかわらず既に感染した経験があり、体にウイルスと戦うための免疫力を獲得しているということですから、今後感染する可能性が低いと判断されます。陰性の場合は感染したことがなく、新型コロナへの免疫力を持っていないので今後も感染防護措置を強く行っていく必要があります。PCR検査はウイルスそのものを測っているので現在の感染の有無と、他人へ移す可能性の有無を判定できます。似ているようで少し目的の異なるものと言えます。PCR検査は検体採取の際感染の恐れがあり、結果の判明に数日を要しますが、抗体検査は検体採取が比較的安全で、尚且つ20分という検査時間は魅力的です。また、抗体検査で陽性の場合は既に新型コロナウイルスに感染したことがあるということですから、再感染の心配はすくないことになります。PCR検査と異なり陽性でも隔離措置などはありません。またPCR検査と違って症状があることや、濃厚接触の可能性などの条件を満たす必要はなく、いつでも気軽に調べることができます。抗体検査は感染早期に上昇する免疫グロブリンMと長期的免疫に関与する免疫グロブリンGが調べられます。
全額自費で10000円(税込み:7月6日よりの費用)の検査費用が必要です。

8月の盆休み期間中の外来診療のご案内
8月は14日(金曜日)の午後と15日(土曜日)のみ外来を休診と致します。その他の日は通常通り営業します。

*発熱で外来受診希望される時のお願い
発熱で外来を受診希望される時は、いきなり来院されることのないようにお願いします。必ず電話で状態を伝えていただき指示に従ってください。突然受診された場合は他の患者様への感染を防止するため一旦家へお戻りいただき発熱患者専用時間に出直していただくご相談をさせていただきます。ご協力ください。
相談電話03-3972-1165
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